ペット葬祭業 独立 開業 ペットチャオ 移動火葬車1台の個人事業主〜会社の新たな事業として
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移動火葬車について


移動火葬車

移動火葬車とは火葬炉を積んだ車のことで、
ペットブームの到来と共に増えてまいりました
移動火葬車がまだ無かった頃はペット霊園に付属したペット用の斎場に
亡くなったペットを連れていくか、或いは引き取りに来てくれて
火葬してお届けという形しかありませんでした
移動火葬車は依頼主の方が出かけていかなくても
自宅のそばまで来てくれますし、その場で最後のお別れも火葬もお骨拾いも出来るので
依頼主の方にとっても便利であり、またペット火葬の業者にとっても
行ったその場で全部終わらせて、次に向かうことができる利便性が受けて
今後ますます増えていくことと思います

移動火葬車の特徴


移動火葬車 前から見たところ
地面に直接設置する固定式の火葬炉は、大きさや重量にあまりこだわる必要はありませんが
移動火葬車は車に火葬炉を積んで走るので、火葬炉はスペースや重量的な制約を受けます
また、車のエンジンや走行時の振動も受けますので
軽くて耐久性のあることが求められます
狭い車内に火葬炉、燃料タンク、発電機などがあるわけですから
燃料だけでも車の燃料、火葬炉の燃料、発電機の燃料を積載し
火葬炉の輻射熱で車内が高温になりますので、燃料系統の配置には注意が必要ですし
適当な換気システムが無いと車内に火葬の臭いが充満したり高温になったりします
車は出来るだけ背の高いハイルーフ、或いはアルミバンタイプのトラックが使い勝手がよく
背が高ければ煙突を充分に確保できるので、排気の工程が長くなり
煙や臭いを抑えることに有利になります
また、立って移動できるので作業姿勢に無理がなく、腰への負担が軽減するというメリットがあります
ペット禁止の住宅でペットを飼っている場合には「目立たないようにして欲しい」という要望が常にあり
移動火葬車には社名などを入れないことが好ましいと思います


火葬炉について


移動火葬車 火葬台
火葬炉の内部には耐火材というものが使われています
火葬炉内部はペットを火葬すると、700度〜1000度位の高温になります
耐火材は火葬炉の内部の高温の熱を遮断するために使われていますが、少しずつ外に熱を伝えますので
1日に何度も火葬したり、大型犬を火葬した後では外板が100度を超えるようなこともあります
完全に熱を遮断する耐火材はありません
火葬炉に使われている耐火材は「耐火セメント」あるいは「耐火セラミックボード」が主流です
耐火セメントは通常のセメントのように型枠の中に流し込み
固まった後で型枠をはずして乾燥させます
耐火温度が1500度(1650度もあります)と高く耐久性があり
自由な形に成型できて、欠けても補修できるなどのメリットが多く
産業炉の定番といったところでしょうか
但し移動火葬車に積み込むには厚みを5センチ位にして軽量化を計りますが
それでも完成重量が結構重たくなりますので
積載重量に余裕のある車を準備する必要があります
耐火セラミックボードは厚さ5センチ(10センチもあります)の軽量ボードで
900ミリ×600ミリの大きさのボードは片手で持てる位の軽さであり
カッターナイフで切ることも出来ます
耐火性能も最高1700度で理想の素材なのですが
爪で引っ掻くと崩れるもろさと、振動に弱いこと、特に天井に使うと
長期の振動により割れたり剥落したりする危険性がありますので
移動火葬車用には向いていません
火葬炉を構築する際に補助的にに使えば有効です

ペットは自分で燃える

私は最初の1年ほど自分で移動火葬車に乗ってペットの火葬に出かけていました
一番最初に驚いたことはある程度バーナーでペットを燃焼させていると
ある程度温度が上がった瞬間、自分で勝手に燃え出すことでした
ということは、バーナーの火を消しても自分でメラメラ燃えているんですね
犬や猫など脂肪のある動物はものすごい勢いで燃えることがあります
そのような時には燃焼室が小さいと完全燃焼する前に炎と煙が煙突から噴出す恐れがあります
燃焼室は余裕のある大きさを確保すると共に
燃焼室の大きさに見合ったペットを火葬するようにすることが大切です

ペットの条件は毎回違う

単純に燃焼という理論でいくと
充分な酸素と燃焼室の温度、そしてバーナーによる完全燃焼が揃った時に
臭いも煙もなく綺麗に燃焼いたします
しかしながらペットは腹水がたまっていたり、極度の肥満であったり
長年の薬の投与や偏った食事、生活環境など毎回条件が違ってきます
その度に2次バーナーを使ったり、1次バーナーを切ったり
送風だけにしたり、バーナーとペットの距離を遠ざけたりと様々な調整が必要になります
ボタンを押せばタイマーが働いて自動で出来上がりというわけにはいきません

炉内の大きさ

体重10キロ位までのペット専用として考えれば幅70センチ奥行き90センチ高さ70センチあれば充分です
しかしこれは楽に入る大きさであって、実際に燃焼した時には完全燃焼しきれずに
火や煙が煙突から出る恐れがありますので中型犬や大型犬を火葬する場合には
幅、高さ共に70センチ以上、奥行きは1メートル以上必要です

2次燃焼室のメリット

火葬炉には1次燃焼室のみのものと、2次燃焼室を備えたものがあります
共に燃焼室内で完全燃焼する小さなペットの火葬には何も問題ありません
少し大きいペットを火葬すると場合によっては、はっきりとした差が出ます
1次燃焼室のみの火葬炉は煙突から火が出ることがあるのです
燃焼室から煙突の先までの距離が短いからです
しかしながら2次燃焼室を備えていればそのようなことはありません
燃焼室から煙突の先までの距離が長いからです
2次燃焼室は使う使わないに関わらず、排気の温度を下げる役割もしています
木立の下に駐車して火葬をすることもよくありますが
2次燃焼室を経て出てきた排気は木の葉が燃えてしまうような温度ではありません

条例について

ペット葬祭に関しては都道府県により条例がある所と無い所があります
条例があっても固定式の火葬炉が対象となり、移動火葬車に関しては少ないですが
これから規制の対象、或いは届出が必要になっていくものと思われます


(文責 ペットチャオ代表 清野 勉)

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